生活催事を考える~「ハロウィン編」

生活者の暮らし・食卓の実態などの
モニター調査を行っている弊社では、
今年に入りその調査の深堀を行っていて、
特にこれからのチャンスの在り方を考えています。

今年も10月31日「ハロウィン」が近づいてきましたが、
年々菓子類を中心にハロウィンの売場展開を
強化する小売業が増えてきたように感じています。


色々と調べている中で、興味深い調査データがありました。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングによる
「ハロウィンによる消費の増大効果はどの程度?」という内容です。

・ハロウィンによる経済的な効果を、お菓子に対する消費額を対象として検証している。
・国内におけるハロウィンが行われるようになった時期を、
 「「ディズニー・ハロウィーン」の開始、1997年前後と推測されている。
・2000年代後半から有力な菓子製造業者が相次いでハロウィン・パッケージの
 主力商品を投入しはじめ、「商戦」として認識されはじめた。
・米国におけるハロウィンにかかる消費状況が、ここ数年大きく伸長していること。
 (菓子やグリーティング・カードに比べて単価の高い衣装や装飾に対する消費額が増加)
・国内におけるハロウィンにかかる消費状況は、「家計調査」などのデータを用いて、
 キャンデーが比較的順調である。

結論として、
国内におけるハロウィンによる消費押上効果は、
現時点では小さなものに留まっているが、
経済効果や、商戦といった立場から論じる場合には、
まだまだ工夫の余地がありそうなイベントとしている。

以上の調査データからも考えられることは、
いまは小さな市場かもしれないが、
認知度があり成熟していない生活催事は、
売り手の捉え方で、新しい需要は創れるかもしれません。

また、
一見成熟している生活催事でも商品と売り込み方次第で、
新しい需要を創ることが出来るかもしれません。

過去のデータも大切、現在の動向も大切、
しかし明日の需要を創らないと
積み上がっていくものが無くなるかもしれない。

いま一度、「生活催事」に再注力していこう・・・。

株式会社マルダ

100年後も成長し続けるための戦略的経営コンサルティング

0コメント

  • 1000 / 1000